wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師・研究員などとして生活の糧を得ていますが、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

黒川祐次『物語ウクライナの歴史』

本日は5:30起床。6:42新大阪発で東京へ。10時から16時前まで東大で史料閲覧、その後は国会でいくつかの文献コピー。自治体史以外は大ヒットはなかったが、懸案事項を片付けることはできた。さすがに疲れたので、そのままホテルに入り電車読書だけ片付け。秋の講義用に購入した本年3月刊行の11版。著者は外務官僚だが、1996年の大使赴任もたまたまだったようで、その後もアフリカの大使を経て大学に転任したという経歴。それにしてはスキタイやキエフ・ルーシの時代から、ソ連崩壊と独立の経緯までがバランスよく整理され、当方のような全くの門外漢にもポーランドオーストリア・ロシアといった大国の確執と、複雑な成り立ちがよく理解できる。ウクライナの工業化が農民層を労働力として吸収するのではなく、ロシア・ユダヤ人の流入をまねく一方で、農業移民としてアメリカ・カナダにわたったことが国際政治では有利に働くことになったというのも興味深い。また第二次大戦中のドイツ占領下でのウクライナパルチザン活動をスターリンが掃討するのに1950年までかかり56年にも残党がいたというのも初めて知った事実。物語 ウクライナの歴史 -黒川祐次 著|新書|中央公論新社

これからシャワーを浴びてからビールでも飲みに行くことにする。