本日は紀要編集のため姫路出勤、職場は半分リモート体制になったが電車は相変わらずで、やはり朝の三宮では座れなかった。そういう状況もあって昨年末に購入していた表題書を読了。全171頁で16人が執筆のため、感染症・疫病研究の現状と、ハンガリー・スウェーデン・アメリカなど諸国の対応の歴史的背景を俯瞰する上では有効。
ただ「私権の制限をなるべく行わない個別のモデルを追求することが、安倍政権によって意識」「今回のコロナ禍における、日本の政府と社会の対応は、包括的モデルとしての西欧に由来する議会制、市民社会、私権といったものを尊重した点こそ特色があった」など戯言を書き連ねたロシア研究者がいたのは残念。実務的担い手が「21世紀型の防疫」を自称したのは確かだが、この間の政権中枢の災害に対する一貫した無関心・国会などほとんど開かれていないなど少し観察すればわかるはず。まあロシア革命よりましといいたいのかもしれないが、本日拾ったニュースです。おめでとうございます。