wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

京都府立京都学・歴彩館「令和2年度東寺百合文書展「描かれた中世 差図の世界」」 

本日は昨年8月以来の京都、回展がらみおよび近年刊行されていた報告書などをコピー。あわせて表題の展示を観覧、前期・後期で展示替えがあったようで後期分になる。弓削島荘(下地中分)・新見荘(政所屋敷)・大山荘(用水)・垂水荘(淀川)・太良荘(樋)に関して指図と関連文書、および「紀伊国井上本荘絵図」(随心院文書)が展示。他の文書と並べると新見荘政所屋敷の紙質の悪さがよくわかり、不勉強だったが相国寺側が再建要求した地頭方政所の指図も興味深い。また垂水はかつて少し書いたのでちゃんと現物が拝めてありがたかった。図録は作成されていないが詳細な展示解説と釈文、さらに文書画像へのQPコードを記したコピー冊子(全29点・30頁)が無料配布、前期分(上野荘・桂川用水・八条院町・宝荘厳院用水・巷所関係など34点・32頁)ももらうことができた。ただ参考文献は記しておくべきではなかったか。

【2月13日~3月7日】令和2年度東寺百合文書展「描かれた中世 差図の世界」 |イベント|京都北山に位置する総合学習施設、京都学・歴彩館