wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

天野忠幸編『戦国武将列伝7畿内編上』

本日はルーティン姫路。例によって有休消化のため朝1時間休をとったこともあって、読みさしの表題書をようやく読了。応仁・文明から天文ぐらいまでの44人の生涯と位置づけが説明される。全く名前が覚えられなくなってしまったため(根幹には研究フィールドは近いとはいえ、政治史に全く関心を持てないという事情があるのだが・・・)、なかなか理解は遠いが、日進月歩で進展している最先端の成果を勉強させていただく(それでも単独で立項されていない畠山義就は、論者によって「よしひろ」・「よしなり」に別れる)。それにしても畳の上で亡くなった人物の少ないことは改めて実感、その割にどこからともなく後継者があらわれ、同じような対立が続く底力を有しているという、なかなかすんなりとは理解できない時代。なお当方が職務として取り組んでいた赤松氏は洞松院のみ(女性当主とはいえ武将かということにはなるが)。これは畿内政治史という枠組みとはやや外れたところで動いているという事情があるからだろうが、所司代としても活躍した浦上則宗、単騎播磨を平定したと語られる赤松政秀ぐらいは取りあげて欲しかったところ。

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