wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師・研究員などとして生活の糧を得ていますが、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

四天王寺宝物館「金剛組ー四天王寺を支えた宮大工たちー」

本日は博物館めぐりで、その1(これまで一括して記していたが、別の記事とする)として観覧。一般に「世界最古の会社」といわれるが、唯一の史料的根拠といえるのが、筆から19世紀初め以降に成立したとされる系図(ただし展示は複製)。そこには四天王寺創建時に異国から召されて残し置かれたという金剛重光以来の名前が記されるが、中世までで事績が記されているのは2名のみ。大坂の陣で焼失の後の再建からは事績が記され、系譜関係が明確に記されるのは18世紀後半ということが、ようやく確認できた。なぜ最初の言説が流布しているのかは謎。それはさておき、近世・近現代の造営資料、現在も1月11日に実施されているという手斧始(ちょんなはじめ)の関連資料など興味深い。また四天王寺・金剛家双方に所蔵される近世の伽藍図(建物の規模が明記)が並び、寺外の勝鬘院・安井天神・広田社・今宮社が含まれている。これらを一体的に捉えるべきことに気づいてから15年。いまだに論文を公表できていないのは情けない限り。なお観覧時に42頁のカラー・パンフが配布。

四天王寺からのお知らせ情報 - 和宗総本山 四天王寺