wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

山城郷土資料館『特別展木津川ものがたり』

追記、下記に「唯一興味深かった大丸太を牽く光景は図録に収録されていなかった」という部分は、参考資料として「東大寺縁起」の場面のカラーコピーが示されていたのを現物展示と勘違いした不正確な叙述であり、削除いたします。なお博物館展示も書籍と同じく、構成者が表現しようとしたコンセプトがあり、観覧者側それぞれにとっては、それがどれだけ伝わっており、また関心を持てたかで感じ方は異なるのは当然のこと。また大規模展では多数の資料が並べられるため、コンセプトと関係なく個人的に興味深いものに出会える確率は高くなるが、予算もスペースも限られている小規模展ではどうしても低くなってしまう。下記の感想は、あくまで当方の偏った問題関心からの受け止め方を整理したものに過ぎない(11/12)。
本日は午前中の講義を終えた後に某自治体史の打ち合わせ。何とか今年度中に刊行できそうということで一安心というところ。もし原稿が集まらなければ打ち切りの瀬戸際にあり、当方は一昨年度にすでに提出して原稿料は頂いているとはいえ、やはり出ないのは悲しいもの。その後は地下鉄・近鉄・JR・タクシーを乗り継いで、博物館展示を見学するhttp://www.kyoto-be.ne.jp/yamasiro-m/H23autumn_chirashi.pdf。北山が休館のため大津とどちらにするか迷ったのだが、フィールドとして気にかかっていたこともあり選択したものの結果は・・・。入館料250円で40頁のオールカラー図録がもらえる太っ腹はよいのだが、期待していた寺社縁起のほとんどは近世前期のもので、景観も写実的ではなく、唯一興味深かった大丸太を牽く光景は図録には収録されていなかった。中世文書ももう少し出るかと思ったら展示されているのは2点(全体でも3点)のみで、全体の展示スペースも小さすぎ、絵巻は何度も展示替えがあり一部しか見ることができなかった。移動にかなりの時間(節約のために秋のスルッと関西3dayチケットを利用したため余計にかかった)と、費用をかけただけの成果というわけにはいかなかったのは残念。写真は電車の待ち時間に寄った上狛の環濠。
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