wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師・研究員などとして生活の糧を得ていますが、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

京都国立博物館「京に生きる文化 茶の湯」

博物館めぐりその3。河原町丸太町からバスで七条まで下り出かける(交通費を30円ケチったのだが、京阪のほうが早かったか)。最初に「序章 茶の湯へのいざない」と唐物から近世までの茶器を並べ、喫茶文化との出会い・唐物賞翫と会所の茶・わび茶の誕生と町衆文化・わび茶の発展と天下人・茶の湯の広まり・多様化する喫茶文化・近代の茶の湯、と時代順の構成。ただ古い唐物・書画が後に賞翫された場面で展示される場合もあり、近代も著名人が愛好した朝鮮時代の茶碗が登場する。茶器の所有者は転変するためそのあたりは難しいところ。個別に興味深かったのは、12世紀の仁和寺北斗法で茶・菓とともに銭が並べられていたこと(恐らく宋銭)、軸装された闘茶表が典籍の紙背文書だったこと(軸装されたのは近世では)、剥落が激しいものの「祭礼草紙」という15世紀の絵画も初めて知った。入りはそこそこで、次に向けてやや駆け足で、文書・絵画はそれなりに熟覧し、茶器などは人の合間をすり抜けながら、何とかパネルだけは読めた。図録は購入せず。

特別展 京(みやこ)に生きる文化 茶の湯 - 京都国立博物館