2024-03-10 外池昇『神武天皇の歴史学』 #歴史 読書 引き続き、電車読書の備忘。教養講義「古墳と天皇陵」で取りあげていることもあって、購入していたもの。文章は全体としてやや回りくどい印象があるが、文久の修陵直前に、孝明天皇の意向もあって比定地が変更されたこと、それと別に本居宣長・北浦定政らの説があり、近代になってもすぐにそれが払拭されたわけではなかったことなど、経過が理解することができ、図版も有益。また一般に1月29日とされた紀元節が2月11日になったのは、30日が孝明天皇祭だったため、というのも明確な史料的根拠はないとのこと。 『神武天皇の歴史学』(外池 昇):講談社選書メチエ|講談社BOOK倶楽部