引き続き研究会会場で開催されていた展覧会について。担当学芸員にはお目にかかれなかったが、関係者によると日本だけでなく世界の貨幣のコレクションが寄贈されていたとのことで、それについての初の本格的な展示。中世に関しても渡来銭・模鋳銭・琉球銭など盛りだくさんで、明治の札に神話上の存在以外に、鍛冶屋・水兵などの図像があることや、昭和19年発行の楠公5銭札などは初めて知った。それ以外に県下の藩札・旗本札・寺社札・鉱山札・町村札・私人札など大量に並んでいるのも圧巻(主要部分は一括購入資料とのこと)。なお展示担当者が中世史ということもあってウブな文書も2点あり。現在通用貨幣以外は撮影可能で、16頁のカラー・リーフレットが無料配布。
開館40周年記念企画展「古銭・古札を楽しむ―館蔵・寄託のコレクションから―」 | 展示会情報 | 兵庫県立歴史博物館:兵庫県教育委員会