本日は出勤日ではないのだが姫路で勤務。電車は7割減程度か。そんななかで読みさしの表題書を読了。著者グループは当方がはるか昔にだした論文を黙殺していることもあり熱心な読者ではないのだが、前エントリーで記した非常勤先の講義のお題の一つが「外来文化と日本の歴史」ということもあって、衝動買いしていたもの。かつての吉田孝新書を大枠は残しながら実証的に深めたという印象で、天平期の唐風化を文明化と捉え、それをそのまま平安期に引きずっていくという枠組み。当方がわりと依拠している7世紀の朝鮮（百済）モデルから8世紀の中国モデルというみかたは、あまり根拠は示されず否定。帰化人は差別でないから用いるというもの。ただ後者は差別ではなく、「帰化」という中国的枠組みが実態とあっていないから、渡来人になったのではないか。本書でも移民の一種として理解しており、この用語にこだわる理由は意味不明。とりあえず一つ使える図版があったので、それでよしとしよう。律令国家と隋唐文明 - 岩波書店
姫路もついに在宅勤務奨励がだされ、当方も週1出勤・1日は在宅ワークとなる。来週からはじまる非常勤先も資料アップと自宅でLMS対応。問題は電車読書で、すでに10冊以上積み重なっているのをどう処理すべきか、悩みどころ。
