天理参考館「ギリシア考古学の父シュリーマン」

本日は一週間ぶりに電車に乗って（やはり行きの電車はGWモード）、パワポ古文書学とマンツーマンの「旅引付」読み。教養中心でやってきたため慣れない王道科目に悩むところしきり。帰路に立ち寄ったのが表題の展示http://www.sankokan.jp/news_and_information/ex_sp/u90_special.html。同館にはシュリーマンの調査した遺跡の原画まで所蔵されているのに驚き、二〇ヶ国語以上をマスターしたという語学の才能に驚き、巷間言われている幼少時にホメロス伝説を聞いたのがきっかけというエピソードが近年の伝記研究で完全に否定されていることに驚き（40代のギリシア旅行まで神話にも考古学にも全く興味がない商人だったらしい）、非アカデミズムに位置したため逆にマスコミに売り込む意味もあって正確な報告書を作成する先駆者になったことに驚き、いろいろ勉強になった。この一週間は締切原稿書き。機会を与えて頂いたので、中世商業史の超一級史料を世に出すことにした。全く音沙汰のない本体と異なり、こちらは書けば秋には刊行されるので、何とか形にしなければならない。住民投票は相変わらず厳しい情勢のようだ（近所の公明党ポスターにも反対のステッカーは貼っていない）。無責任な賛成論をどうすれば打ち破ることができるのだろうか・・・。