wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

書評『冷泉時雨亭叢書 別巻一翻刻明月記紙背文書』

本日、編集委員会から掲載誌を頂戴しましたので訂正します。関係各位には御迷惑をおかけしました。(7月27日深夜、追記)。
もう刊行されてから時間がたつのだが、掲載誌(『古文書研究』第73号、2012年6月)ぐらい送られてくるだろうと思ってほっておいたもの。ところがどうもそういう習慣はないらしく、バタバタしていてこちらが図書館に架蔵されているのを一読したのも今週になってから。ようやく3コマ分の試験の第一次採点を終えて、暑さの中で出来にどよんとしながらではあるが簡単に経緯を書き留めておく。依頼に基づいて原稿をFDとともに提出したのが昨年の4月初旬。しばらくして受領葉書は届いたが、その後は全く音沙汰がなく没にされたのかとも思っていたのだが、本年4月になっていきなり編集委員会から出版社に原稿を送信するよう連絡があり(結局わざわざ探したFDは全く意味なし)、公刊されたもの。史料翻刻の「書評と紹介」としては全く違例なのだが、解題論文に著しい違和感を感じたため具体例を挙げて批判している。職人的専門分野となった状況で素人発言は相手にされないのだろうが、一応かたちとしては残すことができた。なお校正時に他の先行研究にも触れた方が丁寧だと気づいたが、書き換えは憚られたので当初のままとなっている。またまたいろいろな方々に失礼なことになってしまったが、少し落ち着いてから何人かの関係者にはお送りしたいと思うhttp://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b101500.html