本日は図書館で紀要原稿のための文献確認、最後なのでデータを出してしまおうと思っているが、そうなると色々再確認が必要になる。そういうわけで、年末から抱えていた電車読書をようやく読了。不勉強で名前を知っているだけで全く触れていなかったが、新刊で刊行されたため衝動買いしていたもの(その段階では本年で終わるとは思っていなかったが・・・)。武士道・俳句・茶道などが禅による日本文化として描かれるのだが、近世のある段階で体系化された際に、禅的な思考を借りざるをえなかっただけで、それがもともとの禅なのかもはっきりしないし、国学的な思考もかなり入り込んでいる。聖書などの引用も含め著者の知識は該博で、原著は英語なため世界的にも読まれているとのことだが、なんだかなあという感じ。