wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

春合宿・石見編

いろいろ書くネタはあるのだが、とりあえず昨日の続き。木曜日昼に大内御膳を食した後に山口線で津和野へ。二両編成の特急の最前列がたまたま空いていたたため、運転手目線で見ることができ周防・石見国境を上っていく状況がよくわかる。途中で雪は本降りとなりかなりの積雪もあったため、登山はないと思っていたが、現地で案内して頂いた方はやるき満々で雪の津和野城を上ることになる。道は極端に険しくなかったが雪は降りしきり、近世城郭に上った時点でほとんど眺望もなかった。降りてから城下町散策に入ろうかというところでついにデジカメの電池が切れてしまう。急遽携帯で代替したが、それも充電器を持ってきていなかったため撮影はセーブせざるを得なかった。城下町の街路は思った以上に複雑でいろいろ見所がありそうだったが時間が足らず、宿所となっている益田へ再び山口線で移動。幸い雪は降っておらず、夕食先にたどり着くまで時間がかかったが鍋で体は温まる。宿の風呂で思いっきり転び、翌日は少し痛みが残ったが大事には至らなかったのは幸い。翌日は暖かくなり、益田の各地を案内して頂く。三宅御土居・今市船着場は91年春の保存問題が起こった時以来で、御土居を貫く道路は建設されたがその後に国史跡となり、もともとあった寺院が移転して発掘調査が進められるなどかなりの景観変化が感じられた。またその時には全く気にとめていなかったが、中世前期に遡る多数の石造物を見学することができ、改めてこの土地の意味を考えなければならないと感じた。一日各所を巡り夕方に解散して再び山口線に乗り、新山口から新幹線で帰宅。たまたま周遊券を見つけることができ格安で充実した四日間を過ごすことができた。同行して頂いた方々、案内して頂いた方々に改めて御礼申し上げます。写真は雪の津和野城
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