ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』上
本日は組合執行委員会。先週末も東京で電車に乗っている時間はかなり長いのだが、寝ていることが多くて久しぶりの電車読書の紹介。結構話題になっていることもあり、遅ればせながらネット古書店で購入したものhttp://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309226712/。全体は四部構成で、上巻は人類の誕生に関わる「認知革命」、大集団を形成するに至った「農業革命」、「人類の統一」に向かう過程について貨幣・帝国の意義を取り上げたところまで。ことさら新しい知識というわけではないが、現代との対比・連続性を強調しているところ、農業革命・帝国などの、貨幣・神話など虚構の果たした役割などが分かりやすく示されている点が、多数の読者を得ている要因か。訳文も読みやすく、推奨文献に上げる価値はあるもの。