wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師・研究員などとして生活の糧を得ていますが、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

『「働き方改革」という名の〝劇薬〟』

2月の組合学習会の際に購入したものhttp://www.gakusyu.gr.jp/shinkan01.html。火曜日に姫路行きと同じ時間に出たところ、ちょうど姫路に着く8:00ごろに目が覚めて、読み残した部分を読了。安倍内閣で提唱されている「働き方改革」の狙いを、労働者代表を除外した進め方、労働時間規制の撤廃、解雇の金銭解決による自由化という観点から批判したもの。これまでも断片的には耳に入っていたが、まとまった知識になる。とりわけ推進会議の中でフィーチャー株式会社社長兼会長の金丸恭文という人が積極的に発言しているようだが、初めて聞いた名前(大手企業のシステム構築を業務としているらしい)。ただ批判する側が、その延長線上にすぐ「戦争する国づくりにつながる」としてしまうのは問題。本気で「戦時体制ごっこ」をしたい一部の政治家と異なり、財界は国が軍事費を積んでくれたら儲かると思うだけで、それ以上のことは考えていないだろうし、やはり労働問題と平和問題とは区別が必要。また学習会でも問題になり、本書でも指摘されているように「同一労働同一賃金」は教育・医療・福祉などの抜本的改善なしには。相当困難な課題。当方が組合に関与してからも賃上げでは全く成果なし。Twitterでは非常勤の問題提起があるとすぐに経営権のない労働者のはずの専任教員が言いたい放題で、とある方のお名前も見かけた。濃淡はあるが、同情ぐらいはしてやるが、非常勤の待遇は学校法人が土地所得などで優遇されているのと同じぐらい所与の前提。さすが道義国家の大学人だとは思うが、どうしようもないやるせなさが募るばかり。