昨日は組合団交。昨年かなり突き上げたこともあって、わずかながら賃金アップ回答。ただ半期1コマ減るので、恩恵もその分なくなることに・・・。昨晩はバタバタしていたので、電車読書の備忘にようやくたどり着く。購入するつもりはなかったのだが、著者がパワハラを受けたという研究者の著作を取りあげたので、無視するわけにいかなくなったもの。平和主義者・業と輪廻の否定・階級差別の否定・男女平等の主張といったイメージを「神話のブッタ」に過ぎないと否定。バラモン教に対抗する沙門宗教の一つとして登場し、ジャイナ教が苦行によって業を破壊するとするのに対して、一切皆苦・諸行無常・諸法無我という悟りの智恵によって煩悩が断じられると説いたとする。結論は常識的なもののような気もするのだが、最後に先行研究の批判が展開され、著者の立ち位置が再確認される。ただ初期仏典の現代語訳が提示されるだけで、論証部分が著者の専門書に委ねられているため、先のような感想を持ってしまうのだろう。なお著者は2013年博士修了でまだ若い方で幸運を祈りたいところだが、「仏教者」という自意識はよくわからなかった。