某シラバスに書いてしまった授業計画のストックがないことに気づき、先週金曜日に購入、月・火・水で読了。著者は昨年に某学会で実見したような気がする。内容は海人に焦点を当てて、移動する人々を捉えたもの。各地へのフィールド・ワークに裏打ちされた博識に圧倒される一方で、京下り官人を祖とする大友宗麟を海人とするなど、問題のある叙述もちらほら。また網野非農業民と同様に陸の民との差異を強調しすぎるのも、社会全体を捉える点では疑問がある。とはいえ日本人の起源を固定的にみない方法はいろいろと勉強になった。その部分は授業に使うことにする。http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2584638&x=B 水曜日の阪急京都線は全く座れず、読書は進むが少しは寝たいところ。昼からは京都市歴史資料館で目新しい史料を見つけ、帰りの京阪電車は寝て帰った。