wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

0泊3日東京史料閲覧記

数年前にほぼ書き上げた論文があるのだが、論集を出すかもしれないという話しと史料の再確認の必要があったためほったらかしにしていた。前者の話は立ち消えになり昨春に手直しをしたのだが、一点引っかかることがあり写真で確認する必要が生じた。原蔵者は地下鉄で230円の距離だったため、他に手段がないか画策したがうまくいかず、結局重い腰を上げて東京へ行くことにした。以下はその記録。木曜23:05大阪を片道3500円の夜行バスで出発。予約が遅かったため最前列通路側の席。思ったより寝られたものの、トイレ休憩のたびに人が通り、ドアが開けられているため寒い思いをする(雪が降っているという若い女性の声もしていた)。それでも何とか金曜朝7:30ごろ東京駅近くに到着し、八重洲地下街で500円の豚汁定食(御飯大盛りサービス)で腹ごしらえをする。8:45には史料編纂所に到着し、ノートPCを起動させるなどの準備をして9:00開室と同時に閲覧。懸案事項はまあ予想通りということだが、活字に思った以上に誤植が多かったことが判明したのは収穫か。その後は来週末のお座敷のこともあり、あらかじめか当たりを付けて関連史料がないかめくるがこちらは大外れ。かするものすらなく、逆に活字で起こされているものが写真帳で見当たらない。結局9:40ごろから12:40まで請求した写真帳14冊を何の収穫もなくただめくっただけで眠気もひどい。昼休みが残っていたので生協で200円のサンドイッチを食べながら方針転換。午後は従来の続きとともにもう一つ事前に用意していた史料群を請求すると後者が大当たり。なかなか校正が来ない論文を補強する史料がざくざく出てくるとともに(平仮名が読めずに苦労したが)、お座敷とも関わり、全部翻刻すると室町幕府論から都市論までまとめてできるという超A級史料にまでぶち当たり、逆に部分翻刻のみで16:45閉室を迎えてしまう。とりあえず要所は確保したがまだありそうなので夏に行くべきか。イメージ 1あまり引っかかる映画もなかったのでそのまま国会図書館に向かうが、乗り換えた半蔵門線で反対方向に行ってしまうという大ミスをしてしまい着いたのは17:50。何とか2冊だけ請求しうち1冊に翻刻されていた文書1点を書き写す。実はこの日程と行程を選んだのにはもう一つ理由があり、金曜デモの雰囲気を味わってみたいというのがあった。ところが3/9に大規模集会をするためお休みで、再稼働阻止全国ネットワークの集会が開かれると首都圏反原発連合のHPにあり空振り。それでも覗いてみたが集結しているのは200名程度で昔著作を読んだことある人がちょうど演説をしていた。それでもまわりは多数の警官が配備されており、「反原発の方はこちらです」と道案内までしていた。また集会とはかなり離れた場所でコーラスや清志郎の曲をかけていた人たちが散在していた。もともと過去の因縁は横に置いて始まった運動と理解しているが、ある種の行き着く先を見るようだった。結局最後まで見ずに東京駅に戻ったため時間をもてあましてしまうことに。490円の大盛りソバ・ミニ天丼?で腹ごしらえしたあとは、地下街に突っ立って読書(実はバス会社の休憩所があったのだが)。22:00東京発の窓側席で7:20新大阪着、25年住む商店街のパン屋ではじめて朝食パンを購入し105円シャワーを浴びて、9:00からのスーパーの特売に出かける日常生活に戻る。東京行きを予約してから気づいたのだが金曜は割高で下から二番目をとっても5800円、木曜東京便はもっとも格安だが曜日をずらせば往復8000円にすることはできた。少し疲れたが強制的な休肝日も作ることができ、有意義だった。