wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師・研究員などとして生活の糧を得ていますが、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

「千種鉄の流通と刀剣」

本日納品された『ひょうご歴史研究室紀要』第4号(奥付も同日発行)41~57頁に掲載。抜刷はありませんが、4月になれば研究室HPhttps://www.hyogo-c.ed.jp/~rekiken/からダウンロード可能になりますので、興味をお持ちの方はどうぞ。昨年4月から成り行きで刀剣銘を調べる羽目になり、国会図書館(東京・関西)・岡山県立図書館で専門誌のバック・ナンバーをひたすらめくり、刀剣銘の収集、刀剣書の翻刻にあたるとともに、刀剣関係の書籍を乱読して(関西大学にそれなりにあったので助かった)まとめたもの。にわか勉強だが文献史学の王道的手法をとった畿内戦国スター研究者の結論は成り立たないだろうというぐらいの感覚は得ることができた。なお本稿では近世史料にまで手を出しているが、あくまでも焦点は蔭凉軒日録の唯一の文献史料をいかに読み込むかというもので、こちらの手法も一応は文献史学で、しかも鉄の生産と流通を考えようとしたもの。ただ残念なのは2月の和鋼博物館での調査成果を組み込めなかったことで、中途半端に終わってしまった。颯爽と古文書を使いこなす売れっ子に比して、この邪道っぷりをお嗤いください。