wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

京都文化博物館『八瀬童子』

今朝は珍しく地下鉄は定時運行(今週も月・火は遅れ、火曜日は五分遅れももう慣れっこなのか車掌は謝りもしなかった)。講義終了後に調べ物のために図書館に寄ると、『法然上人絵伝集成』の新刊が開架に並んでいるのに気づき慌ててめくる。「河内国みてくらしま」(摂津の間違いだが)・四天王寺西門・経島などについて、興味深い説話と画像を新たに知ることができた。やはり来年度から利用できなくなるのは痛い。その後は定期試験の用意を調えて上記の展覧会に向かうhttp://www.bunpaku.or.jp/exhi_yase.html。最初に後醍醐から明治までの綸旨が並べられており圧巻。しかも宛所がないものと大納言法印御房などに充てられたものが同日に発給されており、「八瀬童子」「八瀬庄住民」の使い分けなど興味は尽きない。その他に山論関係の中世文書もあり、何れも表装されていないウブなかたちで見ることができる。それ以外に平安仏や中世の大般若経、近世の山論絵図など非常に見所の多い展示。その上に学芸員の方にいろいろ事情を伺うこともでき大変勉強になった。いろいろありがとうございました。また偶然お目にかかった研究者の方、以前お見かけしたのにお名前を覚えておらず失礼しました。さらに展示解説の合間にご挨拶させていただいた学芸員の方、お忙しいところ失礼しました。