wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

京都文化博物館「洛陽三十三所3ーゆかりの人と寺宝」

同日の投稿になるが、こちらも総合展示の一室とはいえ興味深かったので備忘を残しておくhttp://www.bunpaku.or.jp/exhi_shibun_post/rakuyo33_3/。一つは中世文書で、池坊専好の初見史料とされる永禄の売券(頂法寺文書)。永正12年から14年にかけて今村藤左衛門・源左衛門兄弟が兄源蔵主が買得した今熊野観応堂領田地を寄進の事実を無視して押領しているという一連の文書など(今熊野観音寺文書)。後者は近年注目されている汁谷口の今村の新出史料ということになるか。また桃山から江戸作という鎌倉期の律僧如導像(東向観音寺蔵)・万延2年の写しという「因幡堂縁起絵巻」(因幡堂蔵)も興味深い。とりわけ後者は中世の現物をかなり忠実に写したものと思われ、参籠の様子など大変リアルな印象。その他に北村季吟が新玉津島神社宮司だったなどいろいろ得るとことが多かった。今夜は香典返しのリストづくりだと思っていたところ、抜け落ちに気づく。明日の仕事帰りに済まそうと思っていたのだが、実家に忘れてきたらしい。相変わらず情けない限り。