wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

大阪歴史博物館「大阪を襲った地震と津波」

完全引きこもり状態を脱して15日ぶりに600円の地下鉄エンジョイエコカードを利用して出かける。天王寺古書店を経て、表題の博物館に立ち寄ったが、デジカメがバッテリー切れで使えず、目的の一つであった後期の講義に向けた常設展示の写真撮影が全くできないという大失態。続いて見学したのが表題の展示http://www.mus-his.city.osaka.jp/。ビラに上がっていたのは昨年に天守閣でみた安政嘉永)南海地震津波に関するもので、文献は驚くほどのものは見当たらなかったが、考古史料による地震の痕跡はリアルで勉強になった。南海地震津波が大阪湾に入り込む友が島の考古史料によると、過去の大津波が確認できるのは五例で全てにおいて生じるわけではないようだが、その場合の湾岸部の被害は絶大なものになるだろう。2050年は見たいような見たくないような気分。続いて長田から歩いて荒本で9月の講演用の自治体史を再確認。相変わらず車ばかりでいやな道だったが、後から大雨になったことを考えると熱い日差しで降られなかっただけ幸い。難波では路次をわたるだけでびしょ濡れになったが、電気屋に寄って古書店と新本屋で時間をつぶし雨が止むのを待って帰宅。引きこもりになってから試験の採点を終えて、自治体史の原稿は取りあえず提出したが、締切論文は中途半端なまま次の講演会の準備に取りかかっている最中。別ニオリンピックにはまったわけでもなく時間はあったのだが暑さにやられてなかなか頭が働かなかった。やはりクーラーをつけて強制的に勉強モードにするのが一番だったようだ。