wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

国立国会図書館関西館

今日も北山は休み。河原町丸太町でもよかったのだが、このところ気にかかっていたことがあり、地下鉄・近鉄を乗り継いで新祝園駅へ。近鉄は相変わらず高いが連絡はスムーズで、駅でもスルッと関西がつかえないものの奈良交通バスはすぐに接続していた。訪れたのは初めてだがまさにバブルの殿堂というべき建物で、地下のガラスを目隠しするために無駄に芝生が敷き詰められている(どうせならソーラーパネルでも敷いとけばよかったものの)。お目当ては科研報告書で、計16冊請求し168枚のコピーを取った(なぜか1枚14円)。それにしても史料紹介の山で(特にYS氏はすごすぎ)、コピーのためにぱらぱらめくっているだけで、あんなことやらこんなことやら何度も驚かされる。コピーした科研報告書に引用されていた全く知らなかった別の報告書に史料紹介があるなど成果は大きかったが、在野の研究者としては(東大史料では大学に正規に属していない人間は、個人一般として写真帳閲覧に際して事前に許可を取らなければならなくなっている)このようなほとんど流通しない報告書で史料が紹介されていくことには大変違和感を覚える。そういう情報が得られないものは研究などするなということなのだろうが、3年前に刊行されたある報告書などはこちらがコピーする前から装丁が崩壊しており、異なる媒体で公開してほしいところ。結局は3時間近くねばることになったが、空調を全く入れておらずとにかくサウナ状態の暑さ。せめて中庭とつながるドアでも開けていればかなり違うのだが、空調を前提にした構造物でそれがないというのはまさに拷問。その上に2冊の表紙をあわせてコピーしたら金はもらうが引き渡せないといわれる始末。受付の派遣社員に文句を言っても仕方ないが(専任職員は本の状態維持を名目に空調のある部屋に隠れているのだろう)、科研報告書のような中途半端な書物に著作権法はそこまで制約しなければならないのだろうか。気分を害して館を出たら帰りの接続は最悪で、3度連続して目の前で電車が発車する。先ほど注文していた自著が届いたが、3万円で仕事は買えるのか、全くの無駄な投資に終わるのだろうか。