wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

「みんなでつくる淀川大図鑑」

ここ数日は余りも暑く、家でごろごろしながら読書と昼寝のだらけた生活。やはり明確に目標を定めなかったのが失敗のようだ。ということで久しぶりにお出かけ(自転車で10分に過ぎないのだが)。長居第二競技場は高校陸上の大会が行われていたようで、テント・場内アナウンスなど20年近く前を思い出す懐かしい光景だった。少しのぞこうかとも思ったのだが、暑さに負けて脇目で見ただけで屋内の展示スペースへ。内容は近代以降の淀川の変遷が、航空写真・地図などで示されており、とりわけ新淀川開削以上に、戦後の河川改修・可動堰が生態系という点では大きな影響を与えていることがよく示されていた。昭和26年の大洪水による「巨椋池再現」のビデオも見ることができ、興味深かった。また水系に生息する動植物と、近年繁殖している外来種が標本で提示されるとともに、分布地図で示されており、危機的状況とともに意外なしぶとさも見ることができた。淀川水系は古くから改変が激しく、なかなか中世の生業にまで踏み込むのが困難だが、どうにかして人々と川との多様な関係を探っていきたいところ。客層は「そのへんのおっちゃん」だけでなく、夏休みの宿題らしい高校生がたくさんいて、そこそこにぎわっていた。久しぶりに若い子をみて少しは目の保養になったか(何を観にいったのだか・・・)。展示は9月20日まで開催中http://www.mus-nh.city.osaka.jp/tokuten/2010yodogawa/