wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

【報告Ⅱ】「中世の橘御園・生嶋荘と尼崎」

園田学園女子大学論文集』第57号(奥付は令和6年3月)14~20頁に掲載。2022年秋に依頼されて、2022年12月10日「シンポジウム 地域歴史遺産としての遺跡‐栗山・庄下川遺跡をめぐって‐」で報告。その後原稿化するということになり、昨年9月に提出。本年正月明けに初稿を返却してから音沙汰がなかったので、気になっていたところ、本日到着。引き受けた段階では何の目算もなかったのだが、意外と史料がつながり、摂津源氏一流の動向、表題の二つの所領が同一地域に併存、それを維持していた未知の寺院の発見など、小論にしてはそれなりの知見を織り込むことができた。史料編纂所DB様々というところ。地図には拙宅が含まれるという完全な郷土史ともなった。シンポは【趣旨説明】大江篤・【報告Ⅰ】益田日吉「栗山・庄下川遺跡の概要と第四四次調査成果について」・【コメント】市澤哲・【討論】で構成され、全体で1つの扱いのため当方の名前は表紙には登場しない。なお再任がないことは通告されていたが、討論では肩書きで示した組織の立場で発言している。関係者には先月刊行の『ヒストリア』所収論文とあわせて抜刷を送付しますが、ごくわずかなので興味がおありの方は、大学図書館HPのシンポジウムからご確認ください。

論文集57 - 園田学園女子大学図書館