wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

須田努・清水克行『現代を生きる日本史』

本日はルーティン姫路。終了間際にいろいろあって定時に帰れなかったが、JRは遅れで間引き運転。何とか座れたので、結果オーライというところか(京阪神間が維持されていると、遅れているのをごまかせるため、姫路行きを西明石発着に変更するのが最近の仕草。この馬鹿にされた感も気に障るが、それもあと二ヶ月の命)。火曜日が試験前休みになるなど、外出機会が減っているため、久しぶりの電車読書の備忘。すでに来年度の通告は受けていたのだが、何となく衝動買いしていたもの。同じ大学の文学部でないそれぞれ別の学部に属する二人が教養日本史テキストとしてまとめ2014年に刊行した原著を、増補改訂したもの。前半は習俗史を中心に近世初期まで、後半は暴力論を軸に現代まで、特徴的なトピックを取りあげたものだが、後半のほうが全体状況の概説が加えられている(二人の並びはなぜか五十音順でも執筆順でもない)。おかげで当方の専門に近い前半のほうが、茶寄合の民俗行事など新たに知る事実が多かったので、善し悪しというところ。なお二人で同じ授業を分担して担当しているのかは明記されておらず、一人でこのテキストを使うのもしんどいようには思える。

現代を生きる日本史 - 岩波書店