wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師・研究員などとして生活の糧を得ていますが、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

川戸貴史『戦国大名の経済学』

本日はルーティン姫路。感染者増の影響で新たに取り止めになった行事はあるが、通勤客は特に変わらず。二週間後にどうなっていることやら・・・。そんな中で何となくタイトルにひかれて衝動買いしていた表題書を読了。内容は朝鮮から「十六世紀になると、木綿が日本に輸入されることもあった」(165頁)という記述が、当方が村井章介説に依拠して春の講義でもしゃべったことと大きく異なっている点に驚いたぐらいで、違和感なく読むことはできた。ただタイトルでも大きなテーマだが、内容はより幅広く戦国経済史そのもの。もちろん新書としては一つのスタイルだが、前半の大名の収支・戦争費用・安土城建造費などが余りにも短い叙述で大胆な推測がされており、もう少しやりようがなかったのかとは正直想うところ。何も書いていない身で毎度同業者に批判めいたことを記すのも天に唾する行為であることは分かってはいるが・・・。とりあえず明日から論文集にはとりかかろう。

『戦国大名の経済学』(川戸 貴史):講談社現代新書|講談社BOOK倶楽部