wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

「ペルシャレッスン」

レポートの採点など色々残っているのだが、ちょっと気力が切れたので、久しぶりに近所で映画鑑賞。フランスでナチス親衛隊に捕らえられたユダヤ人がペルシア人だと言い逃れをしたところ、戦後はテヘランで料理店を開きたいと考えているナチスの一時収容所の料理担当将校の希望で、偽ペルシア語を教えるのだが・・・、というストーリー。実話というより全体としては創作のようで、語学を教えるのに最初は単語ではなく挨拶だろうという無理はある。ただ収容所のディテールはちゃんと考証されているようで、収容所内のドイツ人の人間関係、優遇された主人公以外は絶滅収容所に送られるという葛藤など、映画的にはよくできているもの。なおラストを際立たせるためとはいえ、最初にラスト前の映像が使われ主人公が何れにせよ助かることがわかるのはどうかと思う。

11.11 Fri.公開 映画『ペルシャン・レッスン 戦場の教室』公式サイト