wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

栄原永遠男先生退職パーティー

昨日は3月末で大阪市立大学教授を退職された(現特任教授)栄原永遠男先生の退職記念パーティー(写真を取り忘れ)。久しぶりにお会いする方もあり、結局は3時過ぎから日が変わる直前まで飲み会になり、気持ちよい時間を過ごす。先生は古代史研究の泰斗として知られるが、私としても先生が実務を引き受けられた鵤荘調査での合宿、博士論文の主査などでお世話になってきた。また数々の公募では推薦状執筆をお願いして、結局は不備に終わり、報告することもできないという、失礼な状況を繰り返してしまった。学恩としては大学院修士時代の正倉院文書ゼミがもっとも大きなものだろう。指導教官の河音先生は史料論を唱えていたが、精密な実証に基づくというより、理論的なものだった。それに対して正倉院文書ゼミは一つ一つの文書の隅々にまでこだわるもので、その基礎を身につけることができたのは、その後に本当に役立っていたと改めて思う。先生の今後のご活躍をお祈りするとともに、変わらぬご指導・ご鞭撻をお願い申し上げます。