wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

兵庫県立歴史博物館「線路はつづくーレールでたどる兵庫五国の鉄道史ー」

居候させていただいている博物館の特別企画展https://www.hyogo-c.ed.jp/~rekihaku-bo/official/ex-2018-pl1.html。近代兵庫の鉄道史をレールに焦点をあてて描いたユニークなもの(担当学芸員の専門は考古学)。各地に残る古レールの再利用の写真が集めらたれマニアックさの一方で、輸入から国産へと展開した近代鉄鋼史ともなっている。その一方で当方も中学生時代に訪れた別府鉄道など廃線になった私鉄も多数紹介されていて、表示板などとあわせて鉄道趣味の王道もちゃんと押さえている。図録はありませんが16頁の公式ガイドブックが入場者にはもらえます。個人的には鉄道敷設予定を記した慶応三年の海図に堺ー兵庫ルートが描かれていたこと、十三鉄橋と渡船が並列しているパノラマ複製などが興味深く、はげ山の写真・鳥瞰図も多数あった。なおあわせて県政150周年ということで、初代兵庫県伊藤博文の写真、兵庫県久美浜県・飾磨県などの慶応四年の年紀の入った高札などが無料コーナーで閲覧可能。例によっていただきもののチケットがありますので、興味があればお声をおかけ下さい。