wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

「畿内・瀬戸内海の交通と流通」

本日郵送されてきた、木村茂光・湯浅治久編『生活と文化の歴史学10旅と移動ー人流と物流の諸相』(竹林舎、2018年3月10日発行)http://www.chikurinsha.com/books/%e6%97%85%e3%81%a8%e7%a7%bb%e5%8b%95%ef%bc%9a%e4%ba%ba%e6%b5%81%e3%81%a8%e7%89%a9%e6%b5%81%e3%81%ae%e8%ab%b8%e7%9b%b8%ef%bc%88%e7%94%9f%e6%b4%bb%e3%81%a8%e6%96%87%e5%8c%96%e3%81%ae%e6%ad%b4%e5%8f%b21 19~43頁に掲載。初校の指示が反映されていなかった、もしくは見落としですでに誤植を4ヶ所発見し、お恥ずかしい限り。タイトルは執筆依頼のまま変えなかったため羊頭狗肉になっているが、13~15世紀における兵庫の展開を概観するとともに、大阪湾岸都市を媒介として瀬戸内と畿内の流通が分節化されていることを論じたもの。研究史的には早島批判という形式をとっているが、貢納・贈与・特権からなる京都をみても全体構造は解けないというある意味で京都決別宣言のようなもの。もっとも京都研究ではほぼ相手にされていないので、すかしっ屁といったほうが正しいかもしれないが…。抜刷はありませんので、関係者の方々には何れコピーをお送りします。(追記)しかし某論文。当方だけでなく研究史全無視・史料魔引用なのだが、あれで通るのだろうか?