講義が始まってからバタバタしており、本日も所用。そのついでに表題の展覧会を観覧。圧巻は室町の十王図で全てが並ぶ。舌抜きのためのスパンめいたもの、バーベキュウのような焼き物に少し違和感があったが、図録解説によると宋・元の祖本を忠実に写したとのことで、中世日本社会にあったものとは言えなさそう。その他に平安前期の一木の阿弥陀如来、西鳥居(石造ではなく朱色)に向かって目隠しをして歩く男女(解説によると、成功すれば極楽往生できるという「浄土詣り」という習慣)が描かれた「聖徳太子絵伝」断簡(南北朝から室町とされる)なども興味深い。その他に六時堂の四天王像(近世初期作)の修理中の姿も観ることができた。図録も300円と格安。