wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師・研究員などとして生活の糧を得ていますが、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

大阪城天守閣「戦国経済史序説」

その3。ネット情報は文書1点のみだったが、タイトルに惹かれ観覧。対外貿易・金銀の贈答・相場などに触れた古文書、鹿革・鮫皮(実際はエイ)・白熊毛(ヤク)・南蛮冑などの実物資料が展示。なお衝撃的だったのが「瀬戸内海・西海航海図屏風」で、解説によると秀吉の「唐入り」のために作成されたようで、大阪湾から北部九州までの浦地名がびっしり書き込まれ、航路も明記される。不勉強だったが今取り組んでいる仕事に不可欠で、これまで書いてきたことも考え直さないといけない情報もあった。この展覧会は図録が作成されておらず、館蔵品にもかかわらず過去の展示図録にも一切掲載されていないようだ。帰宅してネットで検索してみるとそれの原本が天理参考館で近年発見されたようで、あわてて古本としてあがっていたその展示図録を注文。ちゃんと読める図版が掲載されていればよいのだが。なお本日も単眼鏡で必要最小限の情報は読み取ったが、全く不十分。なおこちらが4Fで、3Fでは築城に関する資料も展示。近世後期の大坂在勤者が作成したという、和泉・摂津などの名所とランドマーク(丹生山・赤松峠なども)などを記した興味深い略式図もあった。

常設展 | 大阪城天守閣