近所の公民館で上映会があったので観覧。主催者が当初用意した椅子以上の観客が集まり盛況だったが、LINEなどの着信音がしばしば・・・。低予算映画なのでどうかと思っていたが、それなりのロケ地が選定されており(刑務所は松本市歴史の里に少年刑務所独居舎房が使用できたらしい)、石丸謙二郎ふんするたたき上げの特高も「ちゃんと」拷問していた。配付されていた原作者のインタビューによると、「ついていけない」というスタッフと「こういう社会的な映画を一生のうち一度でもいいから撮ってみたい」とう人があり、半分ぐらい変わったとのことだが、主張はまっすぐで女性キラキラ活動家像も斬新。主演女優はあきらめかけていたオーディション40人目に「拷問の場面での目つき」が本人に似ていたとの理由で決定したとあるが(残された1枚だけの写真はスナップだが)、革命的楽観主義な雰囲気がすぐれたオルグだったらしい千代子のたたずまいを伝えてくれる気がした。もう少し獄中のやつれがあってもよい気がしたが、今後のご活躍を祈念する次第。