趙景達『近代朝鮮と日本』
本日も地下鉄は天王寺でわざと遅らせ。一本前の電車に乗っていたため定時に間に合ったものの朝からストレスがたまる。さらに夜の非常勤先では来年度の月曜祝日を5回も他の曜日に振り替えるというとんでも日程が提示されまたまた憂鬱な気分。本当に学校運営のことを考えない祝日法をつくっておいて、教育内容にはひたすら介入する政府(今度の総選挙では最悪のシナリオが現実味を帯びてきている)のもとで生きていくのは余りにもつらい。電車読書のほうも本日の授業用だったが準備には間に合わないという間の抜け方http://www.iwanami.co.jp/cgi-bin/isearch?head=y&isbn=ISBN4-00-431397。19世紀前半から韓国併合までの朝鮮通史を、政治文化という視点からまとめたもので、当該期の政治史に名を残した人物の政治思想に踏み込んで論じているところは興味深く、「日本幻想」が色濃くあったことが指摘されている点も類書にはない点。また政治文化がもたらした政争の激しさ、儒教的意識の強さが、日本につけ込まれることになった要因にもなったのだろう。その一方で民衆生活の具体像が後景になっている点はやや気になるところ。