wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

春休み総括

明日は新規に行くことになった非常勤先の説明会、講義も水曜日から始まり授業準備に取りかからないといけないということで、春休みは事実上終了となる。結局達成できたのは論文一本・書評二本のみで、第二論文集に向けての作業は実質的に全く進まなかった。花粉症で集中力を欠き、原発事故が気になってはネットをのぞくといった有様で、非常勤だからこそ与えられている贅沢な時間を全く無駄にしてしまう。過去に自治体史として公表しているものを論文化しなければならないのに、今更振り返る気分に中々ならないまま過ぎてしまった。だらだらと昨年に京都で集めてきた文書を翻刻していて、自治体史で採り上げなかった問題に関するものがあり少しだけやる気が出たのだが、関連文書が未翻刻なためその作業も中断(手軽に見ることができるところがあるか調べないといけない)。それにしても東寺百合文書については『鎌倉遺文研究』で未翻刻のものが多数あることが知られるようになったが、東大寺文書についてはどうなのだろうか。昨年の非常勤先で写真帳をめくっていてその膨大さに初めて気づいたに過ぎないが、40年以上前の研究論文でも引用されているのに、史料の活字化が進んだことで逆に未翻刻文書の存在が忘却されたまま研究が進んでいるような気がする。古文書読解能力の低い身としてはしんどいところだが、一応研究者の端くれを名乗っている者として大いに反省しなければならない。なお前期(春学期)の出講は以下の通り。月曜3限:天理大学(日本中世史料の講読)、同6限:関西大学(日本史概説)、火曜2・3・4限:大阪工業大学(日本の歴史)、水曜2限:大谷大学(日本中世史講義)、金曜2・3限:大阪工業大学歴史学