wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師・研究員などとして生活の糧を得ていますが、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

池田寿『紙の日本史』

本日は六甲台山城、相変わらず虎口でどちらに行くべきか考えてしまう。映画でもと思ったのだが、帰宅してこたつ布団を干すのを優先。平日が水曜午後しか空いていないのはやはり慌ただしい。電車読書のほうは、最初はスルーしていたのだが結局は先月の学会で購入したものhttp://bensei.jp/index.php?main_page=product_book_info&products_id=100749。古典文学・絵巻物から紙についての情報を集めたもので、単に書くだけでなく、包む・飾る・補う・着る・結ぶ・拭く・隠す・敷く・張るといった多様な事例が紹介されており、大変勉強になった。また中世後期とされていた「鳥の子」が平安期から存在していたことを示すなど新知見もあり、反故紙とすき返しが取捨選択されていた可能性の指摘も興味深い。平安から近世初頭までの事例が並べられており時代的変遷が余り考慮されていないのは気になるが、史料索引も付されており辞書的に繰り返し参照すべき書物。