wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

額安寺ほか

本日の試験で奈良は最後。雨も止んだのでレンタサイクルを借りて史跡巡り。電車で三駅分ということでなめてかかっていたのだが、30分以上かかってようやく到達したのが額安寺。現地を訪れて最大の収穫は恐ろしく低地に立地していることがわかったことで、現在は大和川の堤防があるがかつてはまさに河原に面していたのだろう。律宗と河川交通との関係が想定されるところ。インターホンで住職を呼び出し400円で拝観させてもらったが、時間がなくゆっくりできなかったのが残念。やはり弘長元年石工大蔵安清の銘があるという宝篋印塔が圧巻も、銘文は確認できなかった。その後はやや高台にある忍性供養塔などの五輪塔群を訪れ(現在は途中は住宅地になっているがかつては寺地だったのだろう)、またまたいい目の保養になる。その後は筒井順慶墓(正確にはその覆い屋)、筒井城跡、番条環濠集落を何とかすっ飛ばす。昼間回数券の都合で16:00までには駅に戻らなければならず、額安寺見学以外は約2時間自転車を漕ぎっぱなしで体力は消耗し、9:30のブランチから何も食べていなかったので駅でカレーマンを購入し、帰りの電車も熟睡した。若槻・稗田には行くことができなかったが、最後にいい思い出になり、学生の答案もそこそこ。私学の最近の傾向で誰でも受講できるようになり、専門に徹しきれなかったのは少し後悔あるが・・・。写真右が宝篋印塔、左のうち左が忍性供養塔とされる。
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満足して帰宅すると前に警察車両が下に止まっており、2階の一室から何やら運び出している最中。配布された電話帳がドアポストに立てかけられたままで、昨日は異臭も感じられ気になっていたのだが、最悪の結果だったようだ。年末に亡くなられたHさんもそうだったということで、こちらも成績提出までは連絡があるだろうが、それを過ぎれば四月まで・・・身につまされるところ。