wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

新聞記者

本日は朝一中百舌鳥、印刷にミスがあったがなんとか無事終える。次いで梅田に向かいサービス・デイを利用して表題の映画を鑑賞https://shimbunkisha.jp/。客層は5,60代の男女(女性が2/3)が中心でほぼ満杯。あえてフィクションとは記さず、望月・前川・南らの実写座談会映像を流しながら、大学設置許可をめぐり、日韓ハーフで父も記者だがガセネタで自殺したという設定の韓国人女優と、外務省から内閣調査室に出向中の身重の妻を抱えた松坂桃李のからみを軸に展開、明確な決着を迎えることなくラストとなり、現在進行中の問題であることを強く示唆する。ただそのためキャスティングには苦労したと見え(松坂は以前に見たインタビューでもしっかりしていた)、主演女優の設定がかえって話をややこしくしているのも、日本人が誰も引き受けなかったために思え、内調側には悪役オーラが乏しく、与党政治家は全く登場しない。むしろ暗鬱な現実が続いていることを突きつけられる作品。その上に上映前の広告は幸福実現党で、朝の駅前は維新の大宣伝。対韓敵視政策の最大化は進行し、朝日は全面屈服を猛アピール。なかなか明るい展望は持てないところ。松坂の妻役の「何も知らない」をふりをして「お仕事頑張ってね」が、出演した言い訳を兼ねた「普通の日本人」描写というところか…。