wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師・研究員などとして生活の糧を得ていますが、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

松尾秀哉『ヨーロッパ現代史』

本日はルーティン姫路。ただ正規職員は10連休消化月間なので(閉館日はむしろ一日減っており、4週かけて帳尻あわせ)、休日のような感覚。相変わらず往復ともほぼ爆睡しているが、表題書を読了http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480072221/。秋の現代史講義のために衝動買いしていたもの。第二次大戦直後・60年代・70年代・80年代・90年代・00年代に区分して、それぞれイギリス・フランス・ドイツ・ソ連(ロシア)・それ以外の時代を象徴する地域を設定し、その経済状況とそのなかでの政権の推移をを整理したもので、コンパクトに概要を知ることができる。全般には福祉国家が石油危機によって行き詰まりをみせ、新自由主義とそれに輪をかけたソ連崩壊によるオールタナティヴの消滅により格差が拡大し、没落する中間層、成長期に受け入れた移民の二世以後の貧困、難民危機とポピュリズムといった問題群が大枠として示されている一方で、かつての福祉国家をある種のあだ花とみている印象を受けた。なお1975年イギリス住民投票には誤植があるように思え、パレスチについては完全にテロリストとみているようだ。一週間が経過、いろいろとお気遣いくださりありがとうございます。改めて御礼申し上げます。