wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

「未来を乗り換えた男」

本日は紀要刊行に向けての事務作業のため姫路、原稿も集まり最初の関門は超える。採点前のつかの間のゆとりということで、帰路に水曜割引の単館系から表題作を選択して鑑賞www.transit-movie.com/。100席弱で10人程度、しかも一人は始まる前からビールを飲みトイレなのか始まってから中座し終了後は爆睡していたサラリーマンという惨状。筋立ては第二次大戦と同じ速度で現代フランスに侵攻するドイツ軍から逃れ亡命を図ろうとする人々の人間模様を描いた寓話。原題はTRANSITでマルセイユでのビザ取得に並ぶ人々を難民に見立てたもので、逆に北アフリカからの移民が定住していて、バルなどが普通に営業しているのも皮肉。ただドイツ語とフランス語が混在していたように感じたが字幕では不明、映像でみればわかる基本的なことがなぜかナレーションで説明される、ハッピーエンドになるような物語ではないと想像した通りどうしようもない結末を迎えるのはよいとして、その後のエンディングテーマがなぜか英語の明るい楽曲(聞き覚えがあるのだが思い出せない)、など色々と理解できないところがあったのは残念。