wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師・研究員などとして生活の糧を得ていますが、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

河内将芳『戦国京都の大路小路』

本日はルーティン姫路。講義開始と急に涼しくなったことでのどに痛みがあり熱っぽく、いつも以上に睡魔に襲われることになったが、何とか無事終える。ただ関わっている事業に関して新しい情報があり、すこし戸惑うところ。そんな中で、電車読書のほうは、相変わらず驚異的なスピードで研究を続けておられる著者の最新作http://www.ebisukosyo.co.jp/products/detail.php?product_id=363。戦国京都の上裁都市としての性格を概観した上で、街路の呼称が大路・小路から通りに変化したことを論じ、上京・下京惣構における南北の竪小路および、東西の横小路それぞれの性格に触れ、秀吉の都市改造まで展望したもの。オール・カラーで図版が豊富な一般向けの概説書ながら、当方がちゃんと意識していなかった「通」・「新町」などの呼称の成立、「立売通」の重要性など、いろいろ勉強することができた。ただ近世的とされる「掃除」については、卒論以来の懸案としていた課題で、中世京都の問題としてこだわりたいところ。とはいえ、すでに畿内すら追われた身、いつになったら戻れることやら…。