wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

姫路市史跡巡り

昨日も姫路だったが、研究室の公務として市教委の方のレクチャーを受けながらの史跡巡り。古代史に関するものが中心だったが、このところ気になっている揖保川下流域の景観変遷についての知見を得ることもでき有益だった。写真左は林田町上伊勢にある伴善男墓とされるもの。本来は全く関係がなく、なぜ呼ばれるようになったのか不明だが、近世前期には伝承がすでに存在したらしい。ため池の中島であることも興味深い。写真右は朝日山中腹の展望台から見た揖保川下流域左岸。遠くに淡路島も望むことができる。砂堆は三列あるが、一番内陸部では中世の遺物の底を断ち割ってみたところ、弥生の遺物が出土したということで、ラグーン上の景観が次第に形成されていった過程を教えていただいた。夜の同行した古代史研究者との二人飲みとあわせて充実した一日となった。数日前から痛みを感じて数年ぶりに歯医者に行ったところ、歯槽膿漏が進んで一本は抜かなければならないとのこと。日常生活をおろそかにしていたつけが回り、出費も痛い。若い女医さんの大阪弁が心地よいのだけが救い。イメージ 1イメージ 2