本日は枚方3コマ。朝の小雨を強行突破する勇気が持てず自転車を断念。駅までで汗だくになり帰りは止んでおり、判断は失敗か。電車読書は春の特別販売で中身を確認せずに購入していたもの。前半で古代・中世・近世の造営組織を概観し、後半は東寺・高野山・伊勢神宮・北野天満宮・禁裏大工木子氏(振り仮名がふられていないが、引用史料によるとキコと読むらしい)から木工の系譜をたどったもの。仕事は丁寧で未刊行の文献史料を活用して歴代の大工職の系譜関係を明らかにしている。その一方でそれが実際の建築にどう関係しているのかがはっきりしない。終章として建築様式と木工との関連性が取り上げられているが、和様・禅宗様・大仏様以上に踏み込んだものになっていない。現存するものもそれなりにあるのだから、瓦のような系統分析ができそうに思えるのだが・・・。とりあえず当方未見の参考文献が上げられており、そこから当たってみよう。