本日はルーティン姫路、いろいろあって心身共に疲れ果てる。それでもひょんなことから購入することになった表題書の読みさしを読了。平民新聞に触発されて結成された初期社会主義結社の活動と、その中心人物で大逆事件に連座させられ、死刑判決から減刑無期懲役となった岡林寅松・小松丑治の活動を掘り起こしたもの。ネット・オークションに出品されていた出獄後の高知新聞での岡林のインタビュー記事のスクラップ(両名は高知出身、新聞は戦災で焼失し残されていないらしい)を活用するという、1992年生まれらしい今時の手段も活用しながら丁寧に跡づけた仕事で、岡林のエスペラント語活動も興味深い。日露非戦論から100年以上経ったいま、戦争と軍事同盟にいかに向き合うべきか。