wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

姫路市立美術館「日本の心象 刀剣、風韻、そして海景」

本日はルーティン姫路。来週から出張3回という事情もあって、時間休をとって表題の展覧会を観覧。派手なタイトルがつき、想像通りのコラボ企画もあるが、メインは刀剣61振(一部に展示替えあり)の展示。コロナ対策でチケットが自分もぎりになっているのは驚いたが、平日の入りはちらほらでじっくり観賞することができた。特に単眼鏡を利用すると銘や刃文が大迫力で感じることができ堪能。それにしてもなぜ12世紀から通常柄で見えない部分に銘が刻まれ、しかも実名風なのか。武家儀礼に組み込まれる室町期の後刻とも考えられず、そのころには官途+実名になる。他に類例が見えずいつまでたっても謎のまま。なお展示は各地から借用された古刀、姫路周辺で鍛造された新刀、それをうけてか同じく姫路周辺を活動の場とする現代の刀工のものまであり、形状の変化もみることができる。開催中の展覧会 | 姫路市立美術館