本日は母の兄93歳の野辺送り。高校教員で定年を迎え大学非常勤を何年かしたという経歴だがウィキペディアにも名前がある隣接分野の研究者。小学生低学年時代に博物館に何度か連れて行っていただき、本だらけの自宅にも憧れていた。当方の進路選択のきっかけの一つだったことを改めて実感し、合掌。
そんなわけで本年最初の電車読書紹介。せっかく購入したので最後まで読み通してしまいかなりの時間を費やすことになった。メインは椿井文書の馬部氏と西洋中世史のかたの対談なのだが、訴訟関係の偽文書など平安からあるのに、近世の現象として話が展開しこれでいいのだろうか疑問も。その他の多くは西欧関係で幅広いスタンスで偽書を取り上げたものだが、やはりポストモダン系は好きになれない。その中でモンゴル時代史の宮紀子論文はいろいろ勉強になった。