wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

尼崎石造物三種

本日は確定申告で税務署へ。ほぼ昨年並みで3万円ぐらいの還付があり、住民税が姫路から天引きされる予定。そのついでに立ち寄った石造物を紹介。最初が水堂宝篋印塔、14世紀半ばとされるが相輪は後補かもしれない(教育委員会の説明板には記載なし)。かなりの規模だが、位置はもとから50mほど移動したようで現在は常春寺境内にある。次の須佐男神狛犬も、神社の創建は天正年間とされるが、ものは室町と紹介。なお社地は前方後円墳の後円部で小規模ながら展示施設がある。最後の三反田五輪卒塔婆は、もともと八幡神社があった場所にあり、これは年紀がないものの市教委の説明板は応永年間とある。東面から地蔵・薬師・地蔵・阿弥陀が刻まれ、まわりにも中世の五輪の残欠などがおかれている。何れも村落が造立主体と考えられるが、ものは大阪湾の玄関口周辺だけあってさすがというところ。ようやくもろもろの仕事が終わり、予定もほとんどキャンセルになったため、この一ヶ月は週2の姫路以外は引きこもり。数年前からお声がけいただいている二冊目を仕上げてしまいたいところ。

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水堂宝篋印塔

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水堂須佐男神狛犬

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三反田五輪卒塔婆