wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

中世都市研究会編『港津と権力』

表題書所収の「徳島大会全体討論」444~445頁に発言が掲載されており、校正も一度しているため記録に残しておく。はからずも中世都市研究会はこれで休会することとなり、最後にわずかに当方の名前が出たことになる。同会は網野善彦石井進・大三輪龍彦氏を顧問として1993年4月に西宮・大手前女子大学で第1回の研究会が開かれたのが最初とのこと。ただ当方は博士課程に在籍していたが、そのころはある程度距離を置いていたこともあり、そもそも開催自体があまり印象に残っていない。その後の研究会は9月初旬に実施されていたように記憶しているが、高校非常勤の関係もあって全く参加しておらず、2004年の鎌倉が恐らく最初で、その時にはすでに最初の顧問の方々はお亡くなりになっていたはず。その後は2005年京都・2006年津・2010年平泉・2012年大阪・2015年上越・2016年奈良(なぜかこれだけ総括文書には記されていない)と関東以外では一部もしくは全日参加し、最後が昨年の徳島になり、それ以前からの縁で発言を求められた次第。思えばこのような学際的をうたった研究自体が、完全に下火になり、山梨もすでに中止され形態が変わっている。まだまだやることは残されているはずなのだが、一過性のブームに終わってしまったのはやはり残念。なお当方はこれらを横目に見ながら遅々とした歩みを進め、最後に少しだけでも形に残ったのは、後世に日本史学史がされるのかは別にして一応の意味は見出しておく。港津と権力

*追記:当方の所属が博物館になっていますが、博物館に付設されている研究室で、学芸業務は一切行っていません。